離れて暮らす高齢の親が自宅に籠りがちであまり外出しようとしない。どこか定期的に楽しみながら通える所はないものか。そんな思いを抱いたことはありませんか?
介護サービスにはデイサービス(通所介護)というものがあり、朝、利用者の自宅へマイクロバスなどで迎えに行きデイサービスセンターで介護職員のお世話を受けながら日中、食事や入浴、レクリエーション、リハビリなどを行って夕方再び自宅へ送り届けるというサービスがあります。
日中仕事で家を留守にする家族にとって安心して利用できるサービスで、利用者の引きこもりを防ぐなどのメリットがあります。
では、デイサービス(通所介護)とは具体的にどのようなサービスを受けられるのか、そして利用するためにはどのような手続が必要なのかなど3つのポイントに添ってお伝えします。
- デイサービス(通所介護)とは?
- デイサービス(通所介護)で受けられるサービス内容とは?
- デイサービス(通所介護)を利用するために必要な手続とは?
デイサービス(通所介護)とは?
介護保険法においてデイサービス(通所介護)とは、「居宅要介護者について、厚生労働省令で定める施設又は老人デイサービスセンターに通わせ、当該施設において入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の世話であって厚生労働省令で定めるもの及び機能訓練を行うこと(認知症対応型通所介護に該当するものを除く)」をいいます。
厚生労働省令で定める日常生活上の世話とは、「入浴、排せつ、食事等の介護、生活等に関する相談及び助言、健康状態の確認その他の居宅要介護者に必要な日常生活上の世話」とされています。
※介護老人保健施設や医療機関などで日常生活上の支援やリハビリテーションを受けるのは、通所リハビリテーション(デイケア)となっています。
デイサービス(通所介護)で受けられるサービス内容とは?
指定居宅サービスに該当する通所介護事業は、「要介護状態となった場合においても、その利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう必要な日常生活上の世話及び機能訓練を行うことにより、利用者の社会的孤立感の解消及び心身の機能の維持並びに利用者の家族の身体的及び精神的負担の軽減を図るものでなければならない」とされています。
主に入浴や昼食、日常動作訓練、レクリエーション等を楽しむことを目的に運営され、民間企業による運営割合が47.3%と最も高くなっています。
最近では介護保険外サービスとして、宿泊も可能なデイサービス(通所介護)などもあり、柔軟な運営がなされています。
デイサービス(通所介護)を利用するために必要な手続きとは?
デイサービス(通所介護)を利用するためには、要介護認定を受けていなければなりません。そして介護度合いに応じて週何日通えるのかも変わってきます。
デイサービス(通所介護)は、都道府県・政令市・中核市が指定・監督を行うデイサービス(定員19人以上の通所介護)と、市町村が指定・監督を行うデイサービス(定員18人以下の地域密着型通所介護)があります。
小規模でアットホームなものから大規模なものまで多種多様なデイサービス(通所介護)がありますので、利用されるご本人がどういう日常生活を過ごしていきたいのか希望を叶えてくれるデイサービス(通所介護)を選ぶと良いでしょう。
まとめ
家に閉じこもりがちな高齢者の方は何かと心配がつきものです。
その心配を和らげる1つの手段としてデイサービス(通所介護)を利用する方法があります。
ただ認知症高齢者の場合などは、利用者人数が多く大規模なデイサービス(通所介護)ではなかなか落ち着きにくいともいわれています。
介護サービスを受けながらご本人が落ち着いて日常生活を過ごすことのできるデイサービス(通所介護)を見つけ、活用されてみてはいかがでしょうか。
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